断食道場奮闘記・・・断食のご褒美

・・・断食のご褒美?

 前述からの女性は今日で回復食11日目を迎えられました。初めてだった断食同様に回復食も貴重な体験をされているようです。長い断食を体験された方々がほぼ同じように感じる回復食の最初の不思議です。
 回復食に入って、食べれば元気になると思われていたのでしょうが、確かに食べることによって力は出てくる感じはあるのですが、ある意味それ以上に体に疲れを感じていました。
 断食中には大きく感じなかった立ち眩みや歩くことの疲れを、回復食に入って、食べることによって感じていました。・・・食べているのに、何故・・・まさによく言うところの・食い疲れ・です。食べることにこんなにエネルギーを使うんだと改めて実感されていました。
 それも数日の重湯でうそのように回復していきます。そして次は体重の増加です。玄米重湯、玄米粒お粥と食べる質も量も少しずつ増えていきますが、玄米お粥に入った頃から、体重の減少は止まり、少し増えていきます。
 量的には赤ちゃんの離乳食の後半ぐらいの量なのですが、・・・どうしてこれくらいのお粥の量で増える?・・・と。考えてみれば思い当たりますが、赤ちゃんもそのくらいの量で体は大きくなっていきます。簡単に言えば、燃費がものすごくいいわけです。
 それでも今は赤ちゃんよりもはるかに多い体重でも増えているのです。不思議を実感されていました。その頃から少し力も出てきて、散歩を増やされます。そうすると日々、増えたり、減ったりを繰り返すようになります。
 今は体重も約1キロ弱ほど増えています。体はエネルギーに満ちて、散歩を続けられても、疲れも感じなくなってきています。
 来られた時に悩んでいました長年の鼻炎、肩こり、胃の違和感、体の歪み・・・は、ほぼ消えているようです。・・・あれだけ長い間悩んでいたのに・・・と。
 帰られてからも西式の生活を続けられる思いは伝わってきます。ご自身が思われている以上に体質は変わっています。当面は食べ過ぎに注意です。今までの半分くらいの量でも、当面、体的には十分かもしれません。
 初めての断食も、小さな辛さはあったようでしたが、よく乗り越えられました。そのご褒美は帰られてからの日常の生活です。お体、くれぐれもご自愛してください。